作曲家中村滋延についての情報・ニュース

作品リスト_室内楽大(4人〜9人)

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EL-01
《木管五重奏曲》
Wood Wind Quintet

  • 【演奏時間】約13分【作曲】1971年5月.【初演】1971年10月28日/東京/第40回NHK毎日音楽コンクール作曲部門本選会,小出信也(FL),丸山盛三(Ob),他【賞】第40回NHK毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)作曲部門第3位入賞.
    【概要】急―緩―急の三楽章からなる.古典的な十二音技法による作品.シェーンベルク研究の成果.

EL-02
《弦楽四重奏曲「1973」》  →YouTube(第1楽章のみ)
String Quartet “1973”

  • 【演奏時間】15分【作曲】1973.3【初演】1973.10, 東京, 第42回NHK毎日音楽コンクール部門(現・日本音楽コンクール)本選会, 日比谷公会堂, 巖本真理弦楽四重奏団【賞】「桑原賞」(愛知県知事賞), 第42回NHK毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)作曲部門第 2位入賞【録音】FOCD9497, 2010.8, 入善コスモホール, QURATET EXCELSIOR
    【概要】急―緩―急の三楽章制.ベートーベン研究の成果を十二音技法による現代的音感で表現した作品.

EL-03
《レリーフ》弦楽四重奏のための  →YouTube
Relief for String Quartet

  • 【演奏時間】8分【作曲】1975【初演】1976.9, ロッテルダム, 国際ガウデアムス音楽週間’76, ガウデアムス弦楽四重奏団【賞】1976年度国際ガウデアムス作曲コンクール入選【再演1】1977.11.22,第15回大阪の秋国際現代音楽祭,大阪厚生年金会館中ホール,安田英郎(Vn),他(大フィルメンバー)【再演2】1978.10, ミデルブルク(オランダ), Festival Nieuwe Muziek(新しい音楽の祭), ガウデアムス弦楽四重奏団【出版】「音楽芸術」第35巻4号付録【録音】FOCD9497, 2010.8, 入善コスモホール, QURATET EXCELSIOR
    【概要】音群の状態変化による音楽構成を第一義にした作品.複雑な音群を独自の記譜法で表記.

EL-04
《Aura》弦楽四重奏のための
Aura for String Qurtett

  • 【演奏時間】15分【作曲】1978【初演】1977.4.3, 神戸三宮県民サービスセンター,ArtWorkShop’77【再演】1978.12.16,日独週間ー文化の出会い,大阪ドイツ文化センター,五嶋節(Vn),武藤俊介(Vc),他
    【概要】図形的記譜法によって創造的即興を刺激する作品.静的な変化を主体とする.

EL-05
《Active Variations》弦楽四重奏のための
Active Variations for String Qurtett

  • 【演奏時間】15分【作曲】1978【初演】1977.4.3, 神戸三宮県民サービスセンター,ArtWorkShop’77【再演】1978.12.16,日独週間ー文化の出会い,大阪ドイツ文化センター,五嶋節(Vn),武藤俊介(Vc),他
    【概要】図形的記譜法によって創造的即興を刺激する作品.動的な変化を主体する.

EL-06
《リリック》4つのギターのための
Lyric for 4 Guitars

  • 【演奏時間】9分【作曲】1978【初演】1978.11, 京都, 日仏現代音楽’78, 佐野健二, 藤井真吾他【再演】1979.12, JFC/日本作曲家協議会コンサート, 東京, 佐藤紀雄, 藤井真吾他【出版】日本作曲家協議会JFC-8004
    【概要】多様な音色変化による音群的音楽.多様な音色獲得のため特殊奏法を多用した.また,音群の中に引用として調性的旋律断片を登場させて表現の幅を拡大.

EL-07
《インベンションIV》8本のリコーダーのための
Invention IV for eight recorders

  • 【演奏時間】7分【作曲】1979【初演】1979.11.26,プロムジカ現代室内楽コンサート,
    【概要】小中学生の現代音楽鑑賞の導入的作品として意図して作曲.リコーダーの特殊奏法を多用して身近な楽器が生み出す多様な音色に注目させる.

EL-08
《室内協奏曲第4番 REI》トランペットと3つのマリンバのための
Chamber Concert No.4 REI for Trumpet and Three Marimbas

  • 【演奏時間】9分 【作曲】 1981【初演】 1982.6, 東京, Music Today’82, 森下治郎,種谷睦子,他 【賞】1982年「Music Today」作曲コンクール入選 【出版】日本作曲家協議会JFC-8209
    【概要】生気に満ちた土俗的表現を現代音楽的な語法の中で試みた作品.またトランペットのモダンジャズ的要素も取り入れた.

EL-09
《レゾナンス・イン・フオー》弦楽四重奏のための
Resonance in Four for String Quartett

  • 【演奏時間】12-13分【作曲】1982【初演】1982, 名古屋
    【概要】終始ppを中心に音楽が進行し,微細な変化に聴き手を集中させるように構成された音楽.奏者にも相互に音を能動的に聴き合うことを要求する.

EL-10
《ヴァリエテ》4本のクラリネットのための
Variété for four Clarinets

  • 【演奏時間】:約12分.【委嘱】日本クラリネット協会 【作曲】1983年3月【初演】1983.6,大阪, 日本クラリネット協会第4回フェステイヴァル, 本田耕一,他【出版】マザーアースA01i29
    【概要】クラリネットの運動性を音群的音楽の書法の中で追究した作品.音素材的には多調性を基本にし,独自の調号を持つ特殊音階を設定した.

EL-11
《抒情舞曲》2本のリコーダー,リュート,チェンバロとヴィオラダガンバのための
Lyrical Dance for 2 recorders, lute, cembalo, and viola da gamba

  • 【演奏時間】9分 【委嘱】谷村晃還暦記念コンサート実行委員会【作曲】 1987【初演】1987.4, 宝塚ベガホール, 谷村晃還暦記念コンサート, 神谷徹, 佐野健二, 他
    【概要】古楽器のための音感(調性以前の音感)をあえて用いて作曲した現代的古楽.

EL-12

《パストラーレ》フルートとクラリネット,ヴァイオリン,チェロのための

Pastorale for Flute, Clarinet, Violin and Viloncello

    • 【演奏時間】10分【作曲】1987.2【初演】1987.5, 京都ドイツ文化センター, 日独現代音楽演奏会’87「20世紀後半、多様な室内楽の展開」、長山慶子(Fl)、本田耕一(Cl)、福富博文(Vl)、斉藤建博(Vc)
  • 【改訂・改題】2020.3、旧題《ベンダー(Bänder)》、改訂版未初演

    【概要】旧題のBänderはドイツ語のBand、すなわち紐(ひも)・帯の複数形である。これは各声部を紐に見立てて、複数の紐の絡み合いが音楽という帯を形成しているという比喩から来ている。紐であると見做すために各声部は音型反復によって静的状態を保つように構成されている。帯の模様を形成するために紐自体の変化や紐同士絡み合い仕方も徐々に変わってくる。「音楽芸術」(音楽之友社)1987年7月号で評論家の松本勝男氏がこの曲を「大きなミニマル・ミュージック」と評してくれたがまさに慧眼。静的状態がのどかな音楽的外見を示すので、今回の改訂の際に際してタイトルをPastorale(牧歌)とした。

EL-13
《タブロー》8人のクラリネット奏者のための
Tableaux for 8 Clarinet plauers

  • 【演奏時間】10-12分【作曲】1988【初演】1988, 豊中
    【概要】細部を奏者の即興に委ねた音群的音楽.ただし音群は全音階的な音感覚によって構成される.

EL-14
《エボニー・カプリッチオ》8人のクラリネット奏者のための
Ebony Capriccio for 8 Clarinet Players

  • 【演奏時間】5分【作曲】1990【改】2009.5【初演】未初演
    【概要】クラリネットの合奏楽器としての魅力を引き出すために,一つのモチーフの多様な変奏によって構成された音楽.

EL-15
《デヴァダーによる3つの舞曲》リコーダー四重奏のための
Three Dances by Devatas for Recoeder Quartet

  • 【演奏時間】10分【作曲】1990【改作】2009【改作初演】2010.10, 西南学院大学チャペル, 西南リコーダーフェステイヴァル2010, 大坪由香,他
    【概要】デヴァダーとはカンボジアのアンコール遺跡にレリーフとして数多く見られる女神のこと.その女神たちが舞う様子をイメージした3つの舞曲からなる.

EL-16
《コメディア》金管五重奏のための →解説
Theater Music for brass wind quintet (2Trp.+Hr.+Trb.+Tb)

  • 【演奏時間】10分【作曲】1993.10【初演】1994.3.2, 川口リリア音楽ホール, 現代の音楽展’94(日本現代音楽協会),上野の森ブラスアンサンブル【改訂・改題】2020.3、旧題《劇場のための音楽》、改訂版未初演
    【概要】音だけで語るシアターピースとして構想。旧題《劇場のための音楽》はそのことを暗示している。音楽断片はそれぞれに演劇的動きを想起させるように作曲している。しかしだからと言って具体的な物語を描いてはいない。それはそもそも不可能。この作品の作曲にあたっては作曲者自身が演劇的動きを想像することで音楽断片作曲のアイデアを得たことから出発した。《劇場のための音楽》から《コメディア》への改題は音楽的外見がまさにコメディを想起させるものであったし、改作に当たってはそのことを強調すべし思ったからでもある。

EL-17
《サイクリック・ヴァリエイションズ(循環する変奏曲)》サクソフォン四重奏のための
Cyclic Variations for Saxophone Quartet

  • 【演奏時間】9分【作曲】 2005【初演】未初演【出版】マザーアース N1007FR
    【概要】サクソフォンの表現力を存分に発揮することを目指して作曲.主題とその変奏が,変形ロンド形成に組み込まれるように構成されている.短い間に多様な表情を魅せる.

EL-18
《ポンニャカイ,セダーに化ける》9人の弦楽奏者のための音詩  →YouTube

Ponhakay in the shape of Seda: Tone Poem for 9 String Players

  • 【演奏時間】9分【作曲】2006.7【初演】2006.10, 福岡市あいれふホール, 第27回九州現代音楽際, アンサンブル・デ・ナ・モデルン【出版】マザーアースN1006FR
    【概要】カンボジア版ラーマヤナのリアムケーの中の一部をテーマにした音詩.セダー(シータ)の死骸に化けさせられたポンニャカイの悲しみに想を得て作曲.

EL-19
《ハヌマーン,汝の勇気を褒め称えよ》4人の打楽器奏者のための音詩
Hanuman, your courage deserve praise: Tone poem for four percussion players

  • 【演奏時間】12分【委嘱】ポットベリー打楽器合奏団【作曲】2006.10【初演】2007.3, 福岡市青少年科学館, ポットベリー打楽器合奏団定期演奏会【再演1】2007.10, 京都府立文化芸術会館【再演2】2014.11, 末永文化の家, 九響打楽器アンサンブル【出版】マザーアースN1013FR
    【概要】ラーマヤナの重要なキャラクターである猿のハヌマーンを音で描いた音詩.4人の打楽器奏者で演奏される.

EL-20
《ソヴァンマチャ》弦楽四重奏のための音詩

SOVAN MATCHA: Tone Poem for String Quartet

  • 【演奏時間】10分【作曲】2007. 3【初演】2007.7, 福岡市あいれふホール, 西洋楽器が奏でるラーマヤナの世界~中村滋延新作室内楽の夕べ, 原田大志, 他【再演】2010,西南学院大学チャペル,QURATET EXCELSIOR【出版】マザーアース N1011FR 【録音】FOCD9497, 2010.8, 入善コスモホール, QURATET EXCELSIOR
    【概要】ラーマヤナに想を得た弦楽四重奏シリーズの第2作目.ソヴァンマチャは美しい人魚である.敵対していた猿のハヌマーンと恋に落ちる過程に想を得て作曲.

EL-21
《リアップの最期》弦楽四重奏のための音詩

REAP’S END: Tone Poem for String Quartet

  • 【演奏時間】10分【作曲】2007, 3【初演】2007.7, 福岡市あいれふホール, 西洋楽器が奏でるラーマヤナの世界~中村滋延新作室内楽の夕べ, 原田大志, 他【出版】マザーアース N1010FR 【録音】FOCD9497, 2010.8, 入善コスモホール, QURATET EXCELSIOR
    【概要】ラーマヤナに想を得た弦楽四重奏シリーズの第1作目.リアップとは魔王ラーヴァナのクメール語名で,彼の極悪非道の様子と悲しい最後の様子に想を得て作曲

EL-22
《悲しみの島》弦楽四重奏のための音詩 →解説  →YouTube
The Sorrowful Island: Tone Poem for String Quartet

  • 【演奏時間】10分【作曲】2010.5【初演】舞台未初演【録音】FOCD9497, 2010.8, 入善コスモホール, QURATET EXCELSIOR
    【概要】ラーマヤナに想を得た弦楽四重奏シリーズの第3作目.魔王ラーヴァナによってランカ島に攫われてきた多くの人々の悲しみと,この島で滅んでいくラーヴァナ自身の悲しみに想を得て作曲.

EL-23
《アンタチットの夢と絶望》4人の打楽器奏者のための音詩
Dream and Despair of Entachit: Tone Poem for four Percussion Players

  • 【演奏時間】12分 【委嘱】ポットベリー打楽器合奏団【作曲】2013.10月【初演】2014.3, ももちパレス, ポットベリー打楽器合奏団定期演奏会
    【概要】ラーマヤナ物語の中のランカ島の戦いに想を得た作品で,敗者(魔王ラーヴァナの息子アンタッチト)の悲しみがモチーフになっている.戦闘場面と瞑想場面とが交互に出現する.

EL-24
《アリスと踊ろう》フルート,ファゴット,マリンバ,打楽器,2ソプラノ,ピアノ4手のための
Let’s dance with Alice for Flute, Bassoon, Marimba, Percussions, 2 Sopranos, Piano (4 hands)

  • 【演奏時間】4分【委嘱】音の杜の会【作曲】2016年【初演】2016年12月,北九州ひびしんホール,音の杜の会メンバー
    【概要】ルネッサンス舞曲の分析研究の過程でインスピレーションを得た音楽.後半は単純な旋律が繰り返されるのみであるが,楽器の組み合わせによって変化をつくり,違和感のある楽句を挿入することで変化をつくる.

EL-25

《ラオ・ラオ・ラオ〜山の民の3つのダンス》

Lao, Lao, Lao! Three Dances by People in the Mountain

  • 【演奏時間】6分【委嘱】音の杜の会【作曲】2017年【初演】2017年12月,北九州ひびしんホール,音の杜の会メンバー
    【概要】ラオスの民族音楽をモチーフにした3つの曲から成る.第1曲はラオスの代表的な歌「チャンパー・ムアンラオ」による自由な変奏曲.第2曲はモーラム(即興を多用したラオスや北部タイの民族音楽)の構造を模した,しかしモーラムらしからぬ音楽.第3曲はラオスの5音階に基づく旋律にヘテロフォニー(モノフォニーを音高的にリズム的にずらして演奏することで結果としてポリフォニー的な響きを現出させる技法)的に装飾する.
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