作曲家中村滋延についての情報・ニュース
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音楽:分析、解説

【作品解説】中瀬古和の1960年代以降の器楽作品

本稿は作曲家中瀬古和(1908-1973)の1960年代以降作曲の器楽作品の解説である。(学術的なものではなく、「名曲解説全集」的な内容を意図している。) 対象作品は以下の3作品である。・弦楽四重奏曲第2番(  …

【解説】ピーター・スカルソープとその音楽(1)

本稿はオーストラリアを代表する作曲家ピーター・スカルソープ(Peter Sculthorpe 1929-2014)についての小論である。作曲家情報を記述し、その作品のいくつかを解説する。今回は管弦楽のための《太陽の音楽第 …

【解説】三村恵章作曲:ティンパニとオーケストラのための「ウェイブ アンド モーションズ」

Yoshiaki Mimura: “Wave and Motions” Concert for Timpani and Orchestra三村恵章作曲:ティンパニとオーケストラのための「ウェイブ アンド モーションズ」T …

【解説】「天才前衛作曲家三村恵章」

(ARTing 09 2013 (Journal of Art, Design & Culture in Fukuoka) 、『福岡における音楽創作を振り返る』pp.58-66からpp.63-65) 今史朗の身近 …

【評論】『三村恵章の作曲技法』 

(2003年5月22日あいれふホールでの三村恵章追悼演奏会「三村恵章の世界—ある前衛作曲家を偲んで」のプログラム冊子よりpp.08-10) 1.作曲様式の変遷 私が知ることの出来た最初の三村恵章の作品は《Field Ⅱ》 …

【評論】ヴァレーズの音群音楽的作曲技法に関する一考察

はじめに  本論の目的は作曲技法の観点からヴァレーズ(Edgard Varèse,1883~1965)の作品の音群音楽的特徴[1]を明らかにすることである。この目的はヴァレーズの作品にあってはなぜ音群音楽的特徴を明らかに …

【評論】グレン・グールドのシェーンベルク解釈 (作品23-5の演奏を通して)

1. 序 1.1. 目的 アーノルド・シェーンベルク(Arnold Schoenberg, 1874-1951)の十二音技法の音楽の演奏を通してグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1 …

【解説】ヴォルフガング・リーム ピアノ曲第5番《墓》 Wolfgang Rihm Klavierstück Nr.5 Tombeau

ヴォルフガング・リーム作曲ピアノ曲第5番《墓》は1975年に作曲された。作曲者のリーム自身が「強制的な力の表現である」と述べているように、この曲はあらあらしいエネルギーにみちあふれた曲である。 曲は対立する2つの要素の交 …

R・ハウベンシュトック・ラマティの音群的作曲技法—《タブロー》を中心にして—

1988年に私が書いた研究ノート「R・ハウベンシュトック・ラマティの音群的作曲技法—タブローの分析を中心にして—」(『ベルク年報1988/89』)のPDFをアップします。 (クリックすると別のタブで開き、研究ノートのPD …

ペンデレツキ小論

 作曲家クシシュトフ・ペンデレッキ(Krzysztof Penderecki, 1933-2020)が3月29日に亡くなったことを悼んで彼の音楽について書いてみた。  1954年のスターリンの死によって当時のソ連とその政 …

アウリス・サッリネン 壁の音楽

5月22日予定の九州交響楽団(九響)第385回定期演奏会が新型コロナウィルス禍によって延期になりました。それにつれて定期演奏会の演目に関する講座「目からウロコのクラシック講座」も延期(日時未定)になりました。私はその講座 …

中瀬古和1960年代以降の器楽作品の様式(1)

本稿は同志社女子大音楽科同窓生の私的研究グループ「中瀬古研究会」の活動記録のひとつである。 第4回中瀬古研究会日時:2019年11月16日、午後2時半〜3時半場所:「コーラス・カンパニー」(烏丸今出川下がる)発表者:中村 …

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