批評・評論
「音楽季報」2013年4月〜6月
2013年7月19日 批評・評論
西日本新聞2013年7月9日朝刊文化欄掲載 九州交響楽団は創立60周年を迎えた。それを機に小泉和裕が音楽監督に就任。音楽主幹も交代し、九響は新体制となってさらなる発展に向けて歩み出した。その発展の方向性を見定めるため、今 …
九響第324回定期「團伊玖磨没後13回忌記念公演」
2013年5月17日 批評・評論
5月17日(アクロス福岡シンフォニーホール)での九響第324回定期公演は、團伊玖磨没後13回忌記念演奏会。定期公演でこの演奏会を企画したことに拍手。現代日本の作品をことあるごとに取り上げてほしい。現代日本音楽を日本の交響 …
「音楽季報」2013年1月〜3月
2013年4月27日 批評・評論
西日本新聞4月9日に掲載された「音楽季報」(1月から3月までの九州・福岡の演奏会が対象)です。 秋山和慶の首席指揮者としての最後の九響定期演奏会(第211回、2月8日、アクロス福岡シンフォニーホール)を聴いた。この記念す …
至福のオペラ体験《トスカ》ー兵庫県立芸術文化センター
2012年7月21日 批評・評論
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2012《トスカ》を聴いた(7月20日、兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホール)。トスカ=並河寿美、カヴァラドッシ=福井敬、スカルピア=斉木健詞、管弦楽=兵庫芸術文化センター管弦楽 …
ティンパニの表現力に驚嘆
2012年6月23日 批評・評論
6月22日あいれふホールでの「永野哲と仲間達vol.1―日本人の歌心とアメリカンなティンパニ作品」を聴いた。 永野は2009年に定年退団を迎えるまで九響(九州交響楽団)のティンパニ奏者を30年以上務めた。彼の在籍当時 …
オーケストラ ライブ シネマ「チャップリン 黄金狂時代」
2011年3月13日 批評・評論
オーケストラ・ライブ・シネマ「チャップリン 黄金狂時代」を聴いた(3月9日,アクロス福岡シンフォニーホール)。映画の上映に合わせて音楽をライブで演奏するというイベントである。演奏は斉藤一郎指揮の京都市交響楽団。 映画 …
スピーカーオーケストラ
2011年3月12日 批評・評論
2月20日,アクロス福岡円形ホールでアクロス円形工房Vol.18「Acousmatic Music – Speaker Orchestra」を聞いた。Acousmatic Musicとはステレオや4チャンネ …
響のバロック(響室内合奏団)
2011年2月23日 批評・評論
現代の音楽鑑賞形態は実に多様である。CD,DVD,テレビ,ラジオに加えて,インターネットを経由してのiTune,YouTubeなどからの音楽視聴も一般的になりつつある。音楽供給のメディアは多様であるが,こうしたメディアの …
音楽会評:クァルテット・エクセルシオ,他
2011年2月23日 批評・評論
「クァルテット・エクセルシオ」の福岡公演を聴いた(12月18日,西南学院大学チャペル)。日本では非常に数の少ない常設の弦楽四重奏団であり,1994年の結成以来,数々の受賞歴を誇り,年間60公演以上をこなし,多くの現代曲の …
チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー
2010年12月1日 批評・評論
2010年11月29日アクロス福岡シンフォニーホールでチョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団を聴く。曲目はモーツアルトの最後の三つの交響曲。 第39番は前日遅くに海外から帰ってきた疲れで途中何度か眠ってしまい …
2010年11月福岡での音楽会評
2010年11月27日 批評・評論
現代クラシックの演奏家は過去に較べてきびしい状況にさらされている。競争相手が同時代だけではなく、過去の多くの演奏家たちを含むからだ。コンサートでどのように演奏しようが、音盤(CDやLP)の名演奏との聴き較べをされてしまう …
2010年9月・10月福岡での音楽会評
2010年11月27日 批評・評論
かつてLPレコードで音楽を聴いていた時代,LP1枚を購入するとジャケットや差し込みの冊子などから音楽にまつわる情報をたっぷり得ることができた。LPはジャケット・デザインなどを含めて一種の「総合芸術」体験をもたらしてくれた …