批評・評論
【解説】ピーター・スカルソープとその音楽(1)
本稿はオーストラリアを代表する作曲家ピーター・スカルソープ(Peter Sculthorpe 1929-2014)についての小論である。作曲家情報を記述し、その作品のいくつかを解説する。今回は管弦楽のための《太陽の音楽第 …
「変容への意思」中村孫四郎展 −没後四半世紀を記念して−
はじめに 画家中村孫四郎(1925-1975)の没後四半世紀を記念して「変容への意志」 中村孫四郎展を以下の要領で行います。日時:11月12日(火)〜11月15日(金)10:00—20:00(15日は19:00まで)場所 …
音楽を生きる(福岡文化連盟会員誌連載 4/4)
4.これからの作曲家人生 これまでを振り返って 今回が連載の最後である。 この連載の第1回目では「現代音楽の作曲家」と題して作曲家としての私の惑いと焦りについて述べた。「現代音楽」は現代の音楽ではない。「現代」とは時代を …
音楽を生きる(福岡文化連盟会員誌連載 3/4)
3.見ることを取り込んだ音楽 作曲家としての特異性 今年の7月に「中村滋延・映像音響詩の世界」(図1)と題した個展が京都のLumen Galleryで催された。これは音を重視した映像アートの上映会である。私がこれまで制作 …
音楽を生きる(福岡文化連盟会員誌連載 2/4)
2.現代の作曲家 雑多ではなく豊かさ 前回の連載第1回目 のタイトルは「現代音楽の作曲家」だった。「現代の作曲家」という今回のタイトルとは何が違うのか。 前回は「現代音楽」という音楽ジャンルに論述の対象を限定し …
いずみシンフォニエッタ大阪第40回定期公演を聴いて
2018年2月10日(土)、いずみホールでの「いずみシンフォニエッタ大阪第40回定期公演〜幻想と衝撃の夢体験〜」を聴いた。指揮は常任指揮者の飯森範親。曲目はレスピーギ《ローマのいずみ》(室内管弦楽版/川島素晴編曲)、西村 …
小杉武久 音楽のピクニック
2018年2月11日 音楽:分析、解説批評・評論アート・芸能
芦屋市立美術館での「小杉武久 音楽のピクニック」(2017年12月9日〜2018年2月12日)を見る。会場ではエレクトロニクスを用いた小杉の極小音量のサウンドインスタレーション作品の展示の他、書籍や写真、公演ポスター・パ …
松本俊夫京都時代の映像展
12月17日、京都のLUMEN galleryにて「松本俊夫先生追悼 京都時代の映像展」を見る。日本を代表する映画監督・映画評論家・実験映像作家である松本俊夫(1932-2017)の京都における追悼作品上演会である。 京 …
音楽を生きる(福岡文化連盟会員誌連載 1/4)
はじめに 私は2001年4月から2916年3月にかけての15年間、福岡市内の大学に勤務しながら作曲家として活動した。年齢で言えば50歳から65歳の間。「知命」(五十にして天命を知る)の歳に福岡での活動を始めた …
「音楽季報」2016年1月〜3月
2016年4月23日 批評・評論
「音楽季報」 中村滋延 西日本新聞2016年4月18日朝刊文化欄 福岡市はこの2月に福岡市拠点文化施設基本計画案を公表した。これは2012年3月に策定された福岡市拠点文化施設基本構想を受けて、建替え期を迎えた福岡市民会館 …
「音楽季報」2015年10月〜12月
2016年4月23日 批評・評論
「音楽季報」 中村滋延 西日本新聞2016年1月23日朝刊文化欄 全国共同制作プロジェクトとして昨年の5月以降、国内10カ所で上演されてきたモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚〜庭師は見た!〜」の千秋楽にあたる熊本公 …
「音楽季報」2015年7月〜9月
2016年4月23日 批評・評論
「音楽季報」 中村滋延 西日本新聞2015年10月15日朝刊文化欄 上演者と聴衆観客が時空間を共有することで鑑賞が可能になるパフォーミングアーツ(音楽、舞踊、演劇など)の場合、鑑賞機会の多寡は地域性に大きく依存する。 …