【演奏時間】8分30【作曲】1991.12【初演】1992.6月14日 (CD発売による発表)【録音】ALCD-9002
【概要】MIDIキーボード演奏者とコンピュータ制御の MIDIシンセサイザーのための複雑な音楽を単純な動作で演奏できるシステムを用いた作品.リアルタイムにライブで生成される電子音楽を目指した.
コンピュータによるMIDI音源の自動演奏のパートが言わば協奏曲のオーケストラ・パートに相当する。ソロ・パートはHyprt N-5に接続されたMIDIキーボードによって演奏されるMIDI音源である。Hyper N-5によってMIDI鍵盤楽器への単純な演奏は結果として超絶技巧演奏に化ける。
曲は9部分から成る。ソロ・パートは性格の異なる9種の超絶技巧風パッセージによる音響テクスチュアをオーケストラ・パート(=自動演奏パート)上に次々に展開させていく。
Hyper N-5は、この作品のために当時河合楽器の技術者であった長島洋一氏によって開発制作されたもので、MIDI音源を鳴らすための一種のMIDIエコーマシンである。どのようなエコーを構成するかは音高とリズムを事前にプログラムすることができ、演奏しながらそのプログラムを任意のタイミングで切り替えることができる。(下記の図はクリックすると別タグで拡大表示されます。)
Interface Concerto for MIDI keyboard and computed MIDI Sysnthesizer
Duration:8 min.30sec/ Composition:December 1991/ Premiere:14.June 1992/ CD: ALCD-9002(ALM Record)
The computer aided automatic performance part by MIDI sound may correspond to the orchestral part in a concerto. The solo part comes from MIDI sound made by MIDI keyboard which is connected with Hyper N-5. Hyper N-5 enables simple playing on MIDI keyboard to assume the shape of virtuosic performance.
The piece has nine sections. The solo part develops its acoustic texture composed of nine distinguishing transcendental passages on the automatic performance part.