《スラッシュ(Slash)》と《プリント(Print)》は現代美術をモチーフにした「中村滋延、音の個展II、sounding gallery 現代美術に寄せる13章」(1986年1月)の中の曲として作曲。
スラッシュとはルチオ・フォンタナによるキャンバスにナイフで切り目を入れた絵のタイトルであり、プリントとはイヴ・クラインの絵の具を塗りつけた女体をキャンバスにプリントした絵のタイトルである。音楽はそれらの絵の印象の音楽化したものである。
楽譜は演奏者相互が互いに聴き合い、その上でリズム面での自主的な解釈を誘発するような記譜法によって書かれている。
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ES-06
《スラッシュ》マリンバ独奏のための
Slash for solo marimba
- 【演奏時間】3分【作曲】1985.10【初演】1986.1, 京都文化芸術会館, 中村滋延音の個展II, 種谷睦子【出版】作曲家協議会JFC-8814
- 【概要】音群の運動性の違いを構成の基礎に据えた作品.「プリント」との二部作として続けて演奏されることが望ましい.
ES-07
《プリント》マリンバと打楽器のための
Print for a marimba and percussions
- 【演奏時間】4分 【作曲】1985.10【初演】1986.1, 京都文化芸術会館, 中村滋延音の個展II, 種谷睦子,他【出版】日本作曲家協議会JFC-8814
- 【概要】音群の運動性の違いを構成の基礎に据えた作品.「スラッシュ」との二部作として続けて演奏されることが望ましい.