ふるさと高槻市が、いつの間にかすばらしい和太鼓の街になっていた。今日3月4日「第14回たかつき和太鼓フェスティバル」(高槻現代劇場大ホール)で和太鼓の響きを堪能。1500人の客席は満席。余裕で当日券ありと思って行ったら、危うく売り切れ寸前だった。
府立高校3校を含む高槻市内の9団体が参加。いずれも極めて高度な技術による演奏で、感激で涙が止まらない。
和太鼓アンサンブルなんてどれも同じだろうと思っていたら、とんでもない。それぞれがきわめて個性的。聴いていてまったく飽きない。音楽構成に工夫を凝らし、パフォーマンスとしても衣裳や照明、ダンスも含めてきわめて多様性に富んでいて視覚的にも魅せる。高校生のサークルが人数も多く(3校で計150名ほど)、機敏な身体動作を伴う「群」として演奏が文句なしに素晴らしくたのしめた。60歳以上の人も加わった伝統的な「高槻太鼓」もこのフェスティバルではダンスも加えた新しい要素にチャレンジして見事な力強いパフォーマンスを披露。
フィナーレでは出演者全員が舞台や客席に登場して演奏を盛り上げた。間近で見た出演高校生たちが明るくて元気で、皆、顔がよい。なんだかうれしくなった。これは和太鼓効果なのか、と思った。
- 体に直接作用する和太鼓の響き、
- 血の中に眠っている音楽的伝統の覚醒、
- 叩くという動作の身体的快感、
- アンサンブルという協同作業、それに向けての鍛錬、
- 伝統の墨守ではなくて創造、
など、和太鼓アンサンブルに参加することのメリットに思わず考えをめぐらした。
なお、この和太鼓フェスティバル、市民による地域の文化芸術創造活動という面での好事例としてもきわめて高く評価できる。
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