作曲家中村滋延についての情報・ニュース
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音楽を生きる(福岡文化連盟会員誌連載 3/4)

3.見ることを取り込んだ音楽 作曲家としての特異性 今年の7月に「中村滋延・映像音響詩の世界」(図1)と題した個展が京都のLumen Galleryで催された。これは音を重視した映像アートの上映会である。私がこれまで制作 …

映画鑑賞記『デトロイト』

重たくて悲しくて、しかし心に刻み込まれた映画『デトロイト』(キャスリン・ビグロー監督)。こうした映画が生まれたことは「救い」だ。「この映画の製作準備の中で最も貴重な体験は、不幸な事件を経験しながらも生き抜いてきた人々との …

映画鑑賞記『嘘を愛する女』『嘘八百』

はじめに 締め切りに追われた仕事をずっと抱えていた関係でこの2ヶ月ほど映画をまったく見に行かなかった。それが1週間ほど前に気分転換のために映画を見に行った途端、また立て続けに見に行くようになった。ここで取り上げるのは『嘘 …

映画鑑賞記『ローマ法王になる日まで』『哭声(コクソン)』

はじめに 内容や趣向がきわめて対照的な映画をふたつ続けて見た。映画表現の特質についてあらためて考えさせられた。 その映画とは、ダニエーレ・ルケッティ監督の『ローマ法王になる日まで』と韓国映画ナ・ホンジン監督の『哭声(コク …

佐村河内出演の映画『Fake』を見た

森達也監督の『Fake』を見た(6月15日、大阪、第七藝術劇場)。 ゴーストライター騒動で社会を賑わした佐村河内守を取材したドキュメンタリー映画である。森達也は佐村河内の住居を訪れ、彼や彼の奥さんに直接インタビューし、出 …

サイレント映画における音表現

<サイレント映画の音を聴く> 映画史の初期に制作されたサイレント映画を現時点で鑑賞する際、音楽がつけられたヴァージョン、いわゆる「サウンド版」が提示されることが多い。私はそうしたサウンド版を好まない。たいていの場合、私は …

BACA-JA2009受賞佳作入選作品についての評

BACA-JA(Broadband Art and Contents Award Japan)の2009年度のコンテンツ部門の受賞佳作入選作品のDVDが送られてきた。 BACA-JAは大学生対象のコンペである。以下,その …

香港映画「崖っぷちの女たち」

第19回アジアフォーカス福岡国際映画祭で,香港映画「崖っぷちの女たち」(監督ハーマン・ヤウ)を見た。 香港に生きる香港生まれの売春婦チュンチュンと,金持ちの香港人と結婚するために中国本土からやってきた女リンファとが主人公 …

ベトナム映画「きのう,平和の夢を見た」

第19回アジアフォーカス福岡国際映画祭で,ベトナム映画「きのう,平和の夢を見た」(監督ダン・ニャット・ミン)を見た。 ベトナム戦争に題材をとった映画で,ベトコンの野戦病院で働いていた若い女医トゥイと,その女医の日記を発見 …

『エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々』

『エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々』,ヘルベルト・フェーゼリー UPLINK ULD-027 世紀末の雰囲気を色濃く残した20世紀初頭のウィーンで活躍した画家エゴン・シーレを主人公にした物語である。 この映画を取り上げる …

チャン・イーモー「あの子を探して」

チャン・イーモー「あの子を探して」(1/26,みなみ会館)  チャン・イーモーの「初恋のきた道」を見た感激がこの映画に足を運ばせた。そして,この映画にも深い感動を覚えた。 「初恋のきた道」とこの作品「あの子を探して」とは …

チャン・イーモー「初恋のきた道」

チャン・イーモー「初恋のきた道」( 1/18,朝日シネマ)  恥ずかしい話だが,最初から最後まで涙が止まらなかった。物語りが悲しかったからではない。好きな人を思い続け待ち続けるヒロインの一途な気持ちとその可憐な …

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